ご挨拶
29年ほど前に私がネーミングした「導光板」という言葉は、現在では一般語になっています。
弊社は約29年前に、エッジライト方式による「液晶表示のバックライト」を開発した企業です。
弊社の前身(株)明拓システムで開発した液晶のバックライトは、シャープ・パナソニック・日立、NEC等の大手電気メーカーや韓国のサムソンやLG電子等に納品し、世界シェアーNO1でした。
これらの開発に関して、平成5年度「21世紀型省エネルギー機器・システム表彰」として、平成6年度に通産省より「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。
この方式による「液晶のバックライト」は、業界の標準仕様となり、現在でもパソコン・液晶テレビ・ナビゲーション・スマートフォン等で使用されています。
当時、当バックライトを「導光板」と、ネーミングしましたが、現在「導光板」は一般語になっています。
それから、韓国のサムソンやLG電子等の躍進やこれら製品の製造の中心地が中国にシフトされ、液晶のNO1だったシャープが台湾経営になる等業界の激変に遭遇し、弊社はこれらに対応できず一旦これらの業界から撤退しました。
その後、白色LED(ノーベル賞・受賞品)が製品化され、「導光板」と組合せて、薄型の看板「導光パネル」として製品化し、日本での普及に努めてきました。
当初“薄くて大型”をチャレンジ目標にしてきましたが、予期せぬクレームに直面しました。それは、「導光板」素材のアクリル板は、熱や湿気により伸縮するという、「液晶のバックライト」では経験しなかった事象でした。
これらの失敗による経験や対策等から、多くの新開発や特許出願に結びつけることができました。これらの対策や新開発による、他社との差別化は高評価を頂いています。
弊社は看板業界で、5mm厚みの「導光板」を世に広めてきましたが、最近では3mmによる長距離発光や両面発光品を、世に広めようとしています。
「導光板」に関しては、少なくても性能面でNO1であると自負し、「導光板」を初めて世にだしたパイオニアとしてチャレンジし続けます。
最近の新開発として、ヨーロッパ発祥で近年日本でも広まりつつある「室内用ファブリックによる表示方式」をFFシート仕上げにして、屋外(室内もOK)でも使用できるようにしました。点の光を、腺から面へと活用する弊社の特技・サイドライトによる省エネ。表示面全体に敷き詰めるLED直下型より少ない灯数で、導光させるコストパフォーマンス。
今後、大型施設やイベント会場等、弊社からの機能や部材提供により、現場に近いところでの企画、制作、施工業者との協業等のご活用を、ご案内申し上げます。
明拓工業株式会社
取締役 会長